伊東制作所ブログ

ハッとしたものごとを書き残したい衝動


Webディレクターとして独立後、やって良かった3つのこと(駆け出し編)

エンジニアやデザイナーで独立してフリーになる人は以前から多いですが、最近は「Webディレクター」として独立する人も少しづつ増えてきているようです。

僕の場合は、
会社員(12年)

フリーランス(3年)

法人化(シララ株式会社)
という流れでした。

日々、Webディレクターとして失敗や反省が多すぎるので全く偉そうなことは言えませんが、そんな中で
「初期にやってみてこれはよかった/ターニングポイントになったかも」
と思うことがいくつかあり、まずは3つにまとめてみました。

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1、他社の外注スタッフになった

これは制作会社や広告代理店の制作部とつながりを持ち、業務委託としてそこの名刺をもって働くということです。
「独立したのにほかの会社の名刺持ってたら、会社員の時と同じじゃねーかこのハゲ」と思うかもしれませんが、ちょっと違います。頭皮はまだギリギリ大丈夫です。
会社の名前で仕事をするという点は同じですが、「外注」つまり傭兵として、従事するわけです。

メリットは「安定」と「成長」。
まともな制作会社や代理店なら、フリーになりたての個人ではゲットしにくい案件をわんさか持っています。
長めのプロジェクトに携われればとりあえずその間は仕事があり、安定しますよね。人脈も広がります。
そして月額固定とかではなく、案件単位で金額を決めて参加という取り決めにしておけばフル拘束されません。
つまり、自分自身で開拓したお仕事を並走させることもできるわけです。
※この取り決めがNG、たとえば「月額固定で平日フルタイム出勤じゃなきゃ絶対ダメ」という会社であればあまり意味がないので、他を探したほうがいいかもしれません。

そして、絶妙なシビアさがもたらしてくれる「成長」。
外注であるということは、しくじったら次がありません。まさに必死です。
その結果として、僕のようにダメディレクターでもダメなりに、デキる人は何倍にも成長する事に繋がると思います。

ちなみに、どうやってそういう制作会社や代理店と繋がるのか?という点については、「人脈を通じ紹介で」というのがもちろん確実ですし、ふつうに募集をかけている場合もあります。このあたりは、独立してやってみようという程度にWebディレクターとしての経験があればたどり着けるはずです。

2、請求のブラックボックスをなくす

まじめに案件を重ねていくと、(たぶん)クライアントとの直接取引が徐々に増えてきます。
そうなったときに戸惑うのがお金の流れです。

Webディレクターの仕事はプログラマーやデザイナーとチームを組まないと成り立たない仕事。
チームでのお支払いについては、自分がクライアントに一括で費用を請求し、チームメンバーに配分する形が一般的だと思います。
たとえば10万円の案件で、ディレクターのギャラが4万円、デザイナーが6万円だとすると、以下の流れですよね。

▼一般的なパターン▼ギャラパターン1

でも、下記のように、それぞれからクライアントに請求を出すパターンを提案したって良いと思うのです。
▼別パターン▼ギャラパターン2

この場合のメリットとしては、

・内訳が可視化され、クライアント、デザイナー双方から見てディレクターがお金のブラックボックスにならずに済むのでフェア。つまり信頼性にも繋がる。
・自分の支払いリスクが減る。

という点が挙げられます。
受発注処理や支払先が増えることでクライアントには若干お手間をお掛けしますが、合意が得られればけっこうアリな手段ではないかと。

3、会社員時代にやらなかった周辺領域に手を出す

たとえば「Webディレクター兼マーケター」というように、近めの分野のスキルを掛け合わせる、あるいは横展開できると強いなと思います。
僕の場合は、伸び盛りのニュースサイトや巨大転職サイトに「ライター」として参加しました。
もちろんこれまでも業務の一環として、コンテンツの取材・原稿作成は経験がありました。
しかし、しのぎを削る商業媒体でフリーのライターとして記事をコンスタントに仕上げる経験は、ちょっと別モノ。

僕はたまたま「ライティング」でしたが、ディレクション以外の分野に飛び込んでいくことはフリーだからこそできますし、それがちゃんと自身の武器になっていくはずです。
たとえば、自分で記事を書いたこともなくましてやバズったことがないディレクターが「バズ」という言葉を交えて何かを提案しても、信ぴょう性ゼロですよね。
そんなわけで、僕は今では「バズ」という言葉を簡単に使えないようになってしまいましたがw、それも血肉となった経験があったからこそだと、前向きに考えております。

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