伊東制作所ブログ

ハッとしたものごとを書き残したい衝動


セシル・テイラー+田中泯をみてきました

<東京公演も終わったようですのでネタバレOKかな、ということで>
先週、京都コンサートホールへセシル・テイラー(Pf)と田中泯(おどり)のDuoを見に行きました。
第29回稲盛財団京都賞の思想・芸術部門をセシル・テイラーが受賞し、その「ワークショップ」として行われたものです。

僕にとってこれは強烈に難解なものでした。

こういう表現しか出てこない自分が情けないですが、そこには言語化できない、でも強い「何か」が展開されていました。

最初20分ほどピアノは弾かず、非常にゆっくりとした能のような動きをひたすらセシル・テイラーさんが繰り返しておりまして
「あー、ポールマッカートニーの大阪公演の方は今どんな感じかな…」
などと超不謹慎な雑念と共にほんの一瞬(ほんの一瞬ですよ)気持ちよくなって眠りに落ちたのは秘密です。
※ただしこの後、舞台は怒涛の展開になります

もちろん、終わってみると退屈だったとかそういうわけではなく、時おり非言語化されたメッセージのしっぽをつかまえられそうな瞬間があり(気のせいかもしれませんけどね)、それがもどかしく、なおかつ自分の内面がザワザワするような感覚にも見舞われました。

また、田中泯さんの「おどり」も初めて生で拝見しましたが、動作の過程のどの瞬間で切り取っても美しく、これも強烈な印象となりました。

これらをうまく語れる言葉も知識も有しておらず、恥ずかしいかぎりです。

いずれにしても、東京公演のすばらしいキャッチコピー
「論理はいらない、魔術をつかめ!」
の通りなのだと思い、1週間たったいまも時おり舞台を反芻しています。
これがそのフライヤー▼
taylor

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Ito

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