- 2015/12/28公開 (最終更新日:2017/09/28)
- カテゴリ:クリエイティブ関連ニュース,レビュー,音楽
人柱報告-Mac El CapitanでProtools10&12とStudio One3は動く?
Macの動作が重くなってきたため、近年では評判のマシなOS X「El Capitan」にアップグレードしたい気持ちがムクムクと湧いてきました。
しかし仕事上、気になるのが各種DAW(音楽編集ソフト)とそれに紐づくプラグインの挙動・安定性。
まだ公式なサポートが表明されていないものが多い状況です。
海外のフォーラムなどを探っても確証が得られなかったのですが、予備マシンもあり、最悪クリーンインストールで元に戻せばいいと考えて“人柱”になることとしました。
現在の環境
マシン:
mac mini (late 2012)/core i7 2.3Ghz(16GBにメモリ増設)
OS:
mac OS X Mountain Lion(10.8)
DAW:
AVID/
Protools10
Presonus/
Studio One3
動作確認したプラグイン:
Slate Digital LLC/
FG-X
MOTU/
machfive3
Toontrack/
EZdrummer2
FXpansion/
BFD3
IK Multimedia/
AmpliTube3
Waves/
Abbey Road Reel ADT
Chris Lord-Alge Signature Series
L1 Ultramaximizer
PSP audio/
Vintage warmer2
Audio I/F:
ZOOM TAC-2
これをMac OSX 10.11(El Capitan)にし、さらにProtoolsは12にアップグレードするわけです。
※Protoolsを12にアップグレードしても10は消えず、Mac内で共存します。12については公式にEl Capitan対応がアナウンスされています。
結果は意外と!
El capitanをインストールの後、上記DAWとプラグインの動作をテスト。意外なことにほぼ問題なさそうでした。
ただし、
「protools10が実用には厳しい」
ことを除いて・・・
各所で言及されているように、Protoolsは11以降でRTAS(Protoolsで長年使われてきた独自のプラグイン形式)が非対応になりAAXという新形式のみが採用されるなど、10がバッサリ切り捨てられている状況です。
今回、気になった「10」での非対応部分は2つ。
1,スペースキー押下でプレイバック・ストップをしない
2,ツリー形式で表示されるプラグイン選択時に、カーソルを合わせたものしか表示されず「歯抜け」状態となる(下記写真)
なので、Protools10ユーザーの方は、現在の環境で問題がなければOSアップグレードしないほうが無難ですね。業務用スタジオでも「9」のままだったりするぐらいですもんね・・・
また、Studio One3についてはEl capitan公式サイト(英語)に記述がありました。
Studio One 3 has a minor issue where, when the application is launched, the startup screen will not be seen and the program Start window will just appear, this is a minor issue which will be addressed in a future Studio One 3 update.
起動画面での小さな問題はあるけどアプデで対応しますよ、ということでしょうか。
※以上、メーカーや専門誌のような詳細なテストはできておりませんので、その点はご容赦ください。
おまけ:DAWの音質
Protools10と12は、もはや別物。格段にクリアです。
そしてStudio One3についても2よりさらに良くなっていますので、他DAWからの乗り換えやこれからDTMを始める人にいつもおススメしています。
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