伊東制作所ブログ

ハッとしたものごとを書き残したい衝動


家入一真氏「プロとアマの違いなんてなくなる」について

シリアルアントレプレナーで、ウェブ業界では誰もが知ってる有名人、家入一真氏。
元々はカリスマ的な存在だったと思うのですが、最近は、スタディギフトの色々イタい一件からデザイナー若野桂氏へのギャラ未払い問題まで香ばしい話題に事欠かないというか、だいぶ悪目立ち中です。

信奉者も多そうですが、僕はファンでもアンチでもありません。ただ、天才で破天荒なようなあるいはただのダメな人ともおもわれる振る舞いに、つい注目はしてしまいます。なんというか、ロケンローラー内田裕也御大を遠巻きに見てるとちょっと楽しい、みたいな(ほめ言葉です)。

で、これまた前述の未払い問題とナイスなタイミングで寄稿されて微妙に波紋を呼んでいる、家入氏の記事が気になったのでシェアします。

「プロとアマの違いなんてなくなる」-BLOGOS

記事URL http://blogos.com/article/60457/

<引用>

区が無報酬デザイナー募集…抗議殺到、計画中止 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) この件、抗議する意味がわからない。無報酬でも実績を作りたい子が応募すればいいだけの話し。業界を守れ!とか言って、結局食いぶち守りたいだけなんだよ。

<Twitter上の反応>

僕もクリエイティブ関連の仕事でずっと食べてきたわけで、そういう意味で二分すると「結局食いぶち守りたい」側の人間ってやつになります。ですが、これに関しては珍しく(?)家入さんは正しいことを言ってる気がするんですよ。
まさに「そんな条件でやりたい人がやればいい」というシンプルな話でしかないと思うのです。

もちろん、世の中に虫のいい話があるわけはなく、タダで募集したら変な”クリエイター”しか集まらずにプロジェクトが崩壊するなどのリスクはあります。しかし、よほどおめでたい事業主でない限り、そこは織り込んだうえで募集するでしょうし。

ここ10年くらいで、クリエイティブワークへの参入障壁が格段に下がりました。それは主にPCなどのデバイスや通信技術の革新によってもたらされたものだと思われます。
つまり、過去にも電気が普及したことにより街灯のガス灯需要がなくなったり、冷蔵庫を冷やすための氷屋さんの需要はなくなったわけですが、そういう現象とギャラが高いクリエイターの需要が減ることは大枠で同じじゃん、と思うのです。

ちなみに僕自身は、今回の天王寺区みたいな募集はちょっと関わりたくないけど、予算が尋常じゃなくキツくても気持ちひとつでやりたいと思える案件は時々あります。その理由はクライアントの熱さだったり、社会的な意義だったり、自分の志向だったり色々ですが。

というわけで、こういう募集がどーしても気に入らないなら、タダでやっちゃうクリエイターを圧倒的に超える付加価値でこっちが選ばれるように戦う。それができるのがきっと本職の水準なんだろうし、経済の原則なんだろうなと、ぼんやり考えました。

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